
「余白があると、スペースがもったいないのでは?」と感じる方も多いのではないでしょうか。しかし、情報がぎっしり詰まった紙面は読む人に圧迫感を与え、内容が理解しにくくなることがあります。
例えば文字が紙面いっぱいに並んだ文章と、適度な余白がある文章を比べてみてください。



どうでしょう?余白があることで、一つ一つの文字や情報が、窮屈じゃなくすっきりと見えませんか?
読みやすさの鍵は「適切な余白」
読みやすい紙面を作るために意識したいのは、以下の3つのポイントです。
1.行間を適切に取る
文字と文字の縦のスペース(行間)が狭いと、視線がスムーズに移動できず、読みにくさにつながります。適切な行間を確保することで、文字が呼吸しやすくなり、快適に読み進めることができます。
2.文字と文字の間隔を調整する
文字同士が詰まっていると単語の区切りが分かりにくく、一文字ずつの認識も難しくなります。適度な文字間は、文章全体の視認性を高めます。
3.紙面全体の余白を意識する
情報が紙面の端まで配置されていると、どこに注目すれば良いか分かりにくくなります。上下左右に適切な余白を設けることで、伝えたい情報が際立ち、視線が自然と誘導されます。

紙面の上下左右の余白だけでなく、文字と文字、行と行の「見えない余白」も、読みやすさを大きく左右します。
まとめ
適切な余白は、情報を効果的に伝え、読者の負担を軽減するためのデザインにおける重要な要素です。意識的に余白を取り入れることで、より多くの人に快適に読んでもらえる紙面作りにつながります。

デザイン講座では何度も余白の話題が出てくるので、「また余白の話か…」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。私自身、この話題に触れることが多いと感じていますが、読みやすさを追求する上で、やはり余白はとても重要な要素です。
この記事が、皆さんのデザイン制作のお役に立てたら嬉しいです。