デザイン編

いよいよデザインの基本4原則の4つ目「反復」のお話になりました。

反復とは、あるフォーマット(型)を繰り返して使うことで、デザインに統一感を生む手法です。文字だけでなく写真やイラストなど多くの要素で活用できる原則になりますので、ぜひ覚えて使ってください。フォーマット(型)を決める時は、これまでの3つの原則を使ってくださいね。

反復とは同じ型を繰り返すこと

練習:反復の原則を使ってみよう

最初に情報量に合わせてスペースを割り振るところからスタートします。

反復の流れ

  1. 紙面のサイズから1アイテムに使えるスペースを割り出す(アイテムごとの間隔も確保する)
  2. スペースに収まる形でアイテムごとに要素の書体、色、文字サイズ、画像の配置の組み合わせ(型)を決める
  3. 上記の型をアイテムの数だけ配置する
  4. (お好みで)アレンジする

▲空いているスペースに適当に情報を入れてしまうと、統一感のないデザインになってしまいます。

▲アイテムごとのフォーマット(イラストや商品名・説明書き・価格の位置や書体)を決めます。

▲次に、それぞれの型に情報を当てはめます。

▲商品ごとに色を変えるなど、少しアレンジを加えました。

応用:画像の形を反復させる

画像のサイズや縦横比がバラバラだと、統一感のあるレイアウトを作るのは難しいです。そういう時は、画像の形を切り抜いて同じ形にすると統一感が生まれます。

▲元の画像。罫線を使って並べてみましたが、写真の縦横比、書体と文字色がバラバラなので統一感が弱いです。

▲写真は同じ形に切り抜いて並べ、写真の左下に文字を入れるフォーマット(型)にします。文字は書体を1種類にし、白縁と影をつける加工を全てに追加することで統一感を出します。

▲かなり統一感が出たと思います。写真を図形で切り抜くのは難しそうに見えますが、ワードにもある機能なので覚えておくと便利です。

まとめ

これで4つの原則の解説が終わりました。

ひとつひとつの原則は、それほど難しくありません。ただ新しく何かを作ろうとするとき、常に原則を意識するクセが身に付くまでには少し時間がかかります。繰り返すうちに必ず良くなっていきますので、ぜひ意識してデザインしてみてください。

今回お伝えしきれなかった内容については、今後の投稿で補足していきたいと思います。

今後もシルバー職員のためのデザイン講座を見にきてくださいね。