色が人の心理に働きかける作用を色彩感情と呼びます。色彩感情をうまく利用すれば、読み手の心を揺さぶり情報に興味を持ってもらうことにつながっていきます。好みの色や流行色を使うのもいいですが、「色が人に与えるイメージ」を考慮して配色を考えるのも良い方法です。今回は色による印象について考えてみましょう。
広報紙で「各家庭のオリジナルレシピ」を紹介するコーナーの担当をすることになったんだ。早速デザインを考えてみたけど、どうかな?
素敵なデザインですね。しかし青や水色など寒色系は「食欲を減退させる効果」があると言われ、逆に赤やオレンジなどの暖色系は脳にある空腹中枢を刺激して「食欲を増進させる効果」があるそうです。
寒色系から暖色系に変更
本当だ!色を変えただけなのに料理が美味しそうに見える!明るい雰囲気がオリジナルレシピのアットホームな感じにピッタリだね。
テーマに合った色を使用することにより、読み手の感情を動かす効果が高まります。デザインを考える時は、意識してみてください。
色のイメージ(一例)
情熱的・活発・興奮・危険
ポジティブでエネルギッシュなイメージ
前向き・快活・幸福・明るい・警戒
子どものように天真爛漫なイメージ
冷静・大人・静寂・涼しさ
鎮静効果があり、信頼や誠実さを感じさせる
自然・平和・健康・安全
興奮を鎮め、癒し効果があると言われている
シック・高級・格調高い・恐怖
他の様々な色を引き立たせる色
色が与える印象は個人によって異なりますが、一般的にはこんな捉え方が多いようです。伝えたい情報に合った色を上手く取り入れることで、読み手の受け取り方も変わってくるかと思います。デザインの幅がグッと広くなりそうですね!