読者に優しい段組(だんぐみ)レイアウト

私たちが文章を読んだときに「読みやすい/読みにくい」と判断する基準はなんだと思いますか?
「読みやすさ」に影響する要因は大きく分けると2つあると言われています。ひとつは言い回しや主語と述語の関係など、文章力による読みやすさ。もうひとつはデザインによる読みやすさです。今回はデザインによる読みやすさを向上させる段組についてご紹介します。

トリガー

段組はページを複数の段に分けて文章を配置することを指します。
新聞などにも使われている定番のテクニックです。

職員Aさん

たしかに新聞は改行が多くて1つの行が短いよね。
あれが段組っていうのか。
段組にはどんなメリットがあるの?

段組を使うメリットとは

紙媒体で多くの段落を持つ長い文章の場合、段組を使うと以下のようなメリットがあります。

  • 早く読める
  • 内容を理解しやすい
  • 目が疲れにくい
  • スペースを有効に使える

文章を読むとき、視線の動きが大きければ大きいほど、人の目はストレスを感じると言われています。1行が長いと、次の行へ移るときの視線の移動距離が長くなり、読み手が感じるストレスは大きくなります。また視線の移動距離が長いことで、思考が中断する時間も長くなり、集中力や内容の理解度が下がることにつながります。つまり1行が長いほど、読者が「読みにくい」と感じる可能性が高くなるのです。

段組を使って視線の移動距離を短くすることは、読者のストレスを軽減し、内容の理解度や読みやすさを向上させます

また1行が短くなる副産物として、段落によって生じる余白が減り、紙面のスペースが有効に使えるという場合もあります。


トリガー

それでは段組なしと3段組の例を見てみましょう。

段組を使わない場合
職員Aさん

1行が長いですね。
改行の時に次はどの行なのか迷っちゃった。

段組を使った場合
職員Aさん

3段組にしたほうが読みやすいですね。

段組を使うときの注意点

メリットの多い段組ですが、いくつか注意点があります。
せっかく段組にしたのに、かえって読みづらくなってしまった!ということの無いように、以下の点に注意して使ってみてください。

  • 段の間隔をしっかりあける
  • 段の両端まで文字を揃える(1段の文字数は15字前後が読みやすい)
  • 行のラインを揃える
  • 禁足処理(補足)

行送りは、文章の中に小見出しや写真が入るときにズレてしまいがちなので注意しましょう。行頭に句読点などが来てしまう場合の処理をどうするかという禁足処理に関しては、(段組に限ったことではありませんが)広報委員やセンター内でルールを統一しておくと良いでしょう。


縦書きor横書き?

実験によれば、人間の眼球は縦書きより横書きに向いていることが分かっています。とはいえ、日本人には縦書きに馴染みがある人も多く、「横書きより縦書きの方が読みやすい」という人もいると思います。実際、普段から新聞や小説を読み慣れている人は縦書きの方が読むスピードが早く、パソコンなどで情報収集することが多い人は横書きの方が読むスピードが早いという実験結果もあります。
シルバー人材センターの広報紙においては、現状では縦書きで発行しているセンターが多いようですが、横書きに変更するセンターが増えているという話も聞きます。あと数年したら現役時代にパソコンを使って仕事をしている世代が入会してくるので、多くのセンターが広報紙を横書きで発行しているかもしれませんね。

段組で「読みやすい」デザインを

いくら文章の内容が素晴らしくても、それが「読みづらい」デザインであれば、せっかくの文章も読んでもらえないかもしれません。読みやすさは、読む人や読むシーンによって異なるので「これがベスト」ということは決められませんが、広報紙や案内文書を作る時は、読む人のことを想像して「読みやすい」デザインを目指したいですね。

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