こんにちは。トリガーコーポレーションの高橋です。
前回の「広報活動はコミュニケーション」の記事についてSNSでシェアしていただいた方、コメントをくださった方がいらして、とっても嬉しかったです。ありがとうございました。
今回は前回の続きになります。もしまだ読んでない方がいたら、前回の記事を先に読んでください。
さて今回は、ステークホルダーを関係の深さによって分類してみよう、というテーマです。
ステークホルダーってなんだっけ?
ステークホルダーとは、事業の目的や運営に影響力を持つ関係者のことを指します。
シルバー人材センターの場合は、会員・会員の家族・発注者・地域住民・地方自治体・センター職員・近隣のシルバー人材センターなどがステークホルダーになります。
関係構築ピラミッドという考え方
関係構築ピラミッドとは、ステークホルダーとの関係性をいくつかの段階に分けて整理するためのフレームワークです。まずは基本的な形をご紹介します。
一番下の土台部分(知らない)を含めると、全部で7段階になっていますが、これは団体やテーマによって自由に増減してもらって構いません。この関係性ピラミッドは、NPO団体が寄付者とのコミュニケーションや寄付プログラムを設計する際に使うドナーピラミッドを元にしています。
関係性ピラミッドを描いてみよう
それでは上の関係性ピラミッドを使って、現在の広報活動を書き込んでみましょう。
どうやって書けばいいの?
自由に書いてもらって大丈夫ですが、今回は会員獲得や会員向けの活動はピラミッドの右に、地域や企業に対する活動は左側に記入してみてください。
こんな感じかな?なんだかゴチャゴチャしてるけど。
各媒体の役割が少し曖昧ですね。どんな人に向けて発信しているのかを整理して、もう一度書いてみましょう。広報活動は情報発信だけでなく、ステークホルダーとの関係を良くする接点として、もっと広く捉えていいと思いますよ。
ステークホルダーとの接点が広報活動なら、ほかにもやってることあるな。ホームページや広報紙を誰に見て欲しいなんて深く考えてなかったけど、現状を踏まえて書き直したので見てみてください。
だいぶ現状が整理されましたね。
これを見ると、看板やポスターで知名度を上げ、関係性が低い層へはHPを使って興味をもってもらい、関わりがある層に対しては広報紙でアプローチするという方針があるように見えますね。
うーん。そんなつもりは無いんだけど、現状はそうなってるよね。
本当は、広報紙はセンターのことを知らない人が興味を持ってくれる媒体にしたいし、それに看板を見た人が、ホームページを見にきてくれる仕掛けもできてないよなぁ。
素晴らしいです!関係性ピラミッドを書いてみて、現状の広報活動の改善点が見えたのですね。
各段階へのアプローチが適切かどうかは、次の段階へのステップアップを促せているかどうかで判断できます。
広報委員会や職員さん同士でピラミッドを見せ合うと、意外なアイデアや改善案が浮かぶかもしれませんよ。
関係性ピラミッドのまとめ
- 関係性ピラミッドは上に行くほど関係性が深くなる三角形で表す
- 関係性をいくつかの段階に分けて、現在行っている広報活動を記入してみる
- 各広報活動が次の段階へのステップアップを促しているかどうか、という視点でチェックする
いかがでしたでしょうか。次回は、関係性ピラミッドをさらに活用して、会員募集や入会後の会員さんへのアプローチを考えていきたいと思います。お楽しみに!