会員はスマホ世代に!次は事務局DX―シニアとデジタル15年の変化

次は事務局DX

スマートフォンの普及により、シルバー人材センターの会員さんの行動や情報獲得のスタイルが大きく変わっています。
本稿では、15年前からシルバー人材センターに関わってきた立場から、シニア世代とシルバー人材センター運営の“いま”を見つめ、デジタル活用がもたらす可能性を考えます。

新聞からスマホへ

私がシルバー人材センターに関わりはじめてから15年以上が過ぎました。
当時は、シニア世代の情報源といえば新聞やテレビが中心で、インターネットは「若い人がやるもの」というイメージがあり、シニア世代からは少し遠い存在でした。

今はどうでしょうか。新聞を購読するシニアは以前として多いものの、スマホ保有率は8〜9割にのぼり、SNSやネットニュースから日常的に情報を得る人も多くなっています。
15年前に現役だった人たちが、今のシニア世代になっているのですから、自然な変化といえるでしょう。

デジタルが自然にある暮らし

先日お会いした女性会員さんは、ネット通販で買い物をし、オーディブルで本を聴くのが日課だと話してくださいました。私の父も同じ年代ですが、Amazonで本を買い、YouTubeで昭和歌謡をBluetoothスピーカーに飛ばして聴いています。デジタルはもはや特別なものではなく、暮らしの一部として当たり前に存在しているのです。

かつてよく聞いた「シルバー人材センターの会員はWebには向かない」という言葉は、今ではすっかり過去のものになりました。スマホやパソコンを使いこなす会員が増え、情報発信や交流の幅も広がってきています。

広がるオンラインの活用

こうした変化に合わせて、センターの取り組みも進化しています。紙媒体中心だった広報は、今ではホームページやSNSとの併用が一般的になり、LINEや「Smile to Smile」を使った情報共有も広がっています。また、Web入会を導入するセンターも増えていると聞きます。

先日、NRI社会情報システムの方からも「Web入会を導入するセンターが全国的に増えています」とのお話を伺い、現場のデジタル化が着実に進んでいることを実感しました。会員さんや発注者からの連絡も、今後はデジタルツールを介したやりとりが主流になっていくことでしょう。

“小さなDX”が生むゆとり

一方で、現場の職員さんは日々忙しくされています。会員対応や事務作業など、多くの業務を少人数で担っており、「時間が足りない」という声をよく耳にします。そんな中で注目したいのが、事務局内のワークフローのデジタル化、いわゆるDX(デジタルトランスフォーメーション)です。

たとえば理事会や会議の議事録をAIで作成する方法があります。会議をスマホで録音し、AIで文字起こしをして議事録を作成すれば、職員さんは最終チェックをするだけで済み、作業時間を大幅に短縮できます。弊社でもオンラインミーティングの議事録作成やインタビューの文字起こしなどでAIを導入しており、その便利さを実感しています。

導入には大掛かりな投資は必要なく、スマホなど身近なツールからでも始められます。改革というほどでもない“ちょっとしたDX”ですが、こうした小さな工夫の積み重ねが、職員さんに少しずつ「ゆとりの時間」を生み出していくのは確かです。

デジタルの力で、人の力を活かす

業務が効率化されれば、会員さんとの面談や地域との連携など、“人にしかできない仕事”により多くの時間を使えるようになります。時間に余裕が生まれることで気持ちにもゆとりが生まれ、新しいことに挑戦する意欲にもつながっていくでしょう。

シルバー人材センターのデジタル化は、単なる業務効率化にとどまらず、“人の力を活かし、未来を創る力”になると感じています。私たちも、外部から広報や情報発信の面でその取り組みを支えながら、センターの新しい挑戦を引き続き応援していきたいと思います。

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