広報紙やチラシの作成で、イラストを素材として使用する機会が多くあるかと思います。1つの紙面でイラストを複数使用するとき、こんなことに気をつけるとよりまとまった印象に仕上がります。

イラストのテイストって?

イラストは作者によってテイストが異なります。例えば同じシニア夫婦のイラストでも…

1:ポップ・可愛らしい
2:おしゃれ・大人っぽい
3:親しみやすい・アットホーム

このように、かなり違いが出ます。1人のイラストレーターさんにお願いして専用のイラストを描いてもらう場合は、作者の方がテイストを揃えて描いてくれるので問題ありません。

しかしフリー素材等を組み合わせて使用する場合、最初にイメージするデザインの方向性をしっかりと決めておきましょう。イメージが統一されていないと様々なテイストが混じり、まとまりの無いデザインに仕上がってしまうことも。

では突然ですが、ここでクイズです!

上記のイラストをそれぞれ使用したとき、下記の飾り枠(A・B・C)は、どのイラストとテイストが同じになるでしょうか?

A
B
C

正解は、パターン1(B)、パターン2(C)、パターン3(A)です。

上記のセットは同じ作者の方が作成したイラストなので、色のトーンや線の幅・イラストの雰囲気などがうまくまとまっています。このように1人の作者内で必要なイラストが揃う場合、セットで使用すると簡単にまとまった印象に仕上げることができます。

テイストを揃えるときのコツ

使用したいイラストが複数あるけど同じ作者の中では見つからない。そんな場合は、最初に選んだイラストを基準にテイストが似ているものを探していきます。

「タッチが似ている」という言葉をよく耳にしますが、その際どのような点で見分けていくのでしょうか。

私はイラストのテイストを揃える際、こんな点に注目しながら探しています。皆さんもよかったら参考にしてみてください。

コツ1:枠線の有無、枠線の種類
枠線あり
枠線無し

まずはイラストに「枠線があるか無いか」に注目してください。枠線がある場合、その幅や色・丸みなどにも注目するとより近い印象のものを探すことができます。

コツ2:トーン(色合い)が近い
トーンが同じ
トーンが違う

なるべく全体のトーンの近いイラストを選んでいきます。イラストレーターなどの編集ソフトがある場合、色を変えトーンを合わせていく方法もあります。(トーンについてはこちらの記事をご覧ください)

まとめ

雰囲気で同じようなイラストを探していくのは得意・不得意もあるかもしれません。そんなときは上記のようなコツを参考にしてみてください。

また、イラストだけでなく文字や配色など、全体のテイストを揃えていくことでまとまりのある垢抜けたデザインになっていきます。どれもコツさえつかんでしまえば簡単ですので、ぜひ実践してみてくださいね。