以前に「広報活動はコミュニケーション」という記事をアップしましたが、今回は「デザインもコミュニケーション」というテーマでお送りします。
私たちが作るチラシや広報誌は、芸術作品や自己表現ではなく読み手の人に情報を伝えたり行動を促すためのツールなので、オシャレなデザインであるとか他にないデザインであることの前に「読みやすい」「分かりやすい」ことが大事だというのは理解していただけると思います。
豪速球や変化球ではなく、相手が受け取りやすいボールを投げるキャッチボールのイメージですね
ついカッコいいデザインを目指しちゃうけど、伝わらなかったら意味ないもんね
では、相手が受け取りやすいデザインとは具体的にどんなデザインでしょうか。
受け取りやすいデザインは読み手ごとに異なる
シルバー人材センターの場合であれば、チラシや広報紙の読み手が高齢であることが多いと思いますので、MUD(メディア・ユニバーサル・デザイン)に配慮するということがまず挙げられます。(MUDは誰もが読みやすいデザインへの配慮ですが、特に高齢の方にとっては重要なポイントとなります)
ほかにも、若い方が日常的に使っているけれど高齢の方には伝わりにくい言葉遣い(横文字など)や、関係者には理解できるけれど業界に詳しくない人は知らない言葉など、読み進めるときに読者が「?」とならないような配慮が大切です。
知らない言葉がたくさん出てくると、途中で読む気が失せてしまって最後まで読んでもらえません
気をつけるべきポイント
- 読みやすいフォントや色使いになっているか(MUD配慮)
- 高齢者の方に馴染みのない単語や言葉遣いを使っていないか
- 業界の内輪でしか使われない単語を使っていないか(使う場合は説明を入れているか)
高齢者の方に馴染みのない単語って若者言葉ってことだよね?そんなの使ってないと思うけど...
若者言葉でなくても「PDCA」や「サブスク」「スクショ」などの単語は馴染みがない方もいらっしゃいますし、皆さんが普段使っている「就業」や「配分金」などの言葉も一般的ではないので会員さん以外には伝わりづらいですね。
そう言われると、うっかり使ってるかもしれないな。読む人のことを考えて、もう一度確認してみるよ。
難しい言葉は易しい言葉に言い換えよう
同じ意味の言葉でも、読みやすさが異なることがあります。難しい単語の方が格好がついて見えますが、読み手ストレスを減らすという意味では、できるだけ易しい言葉を使うことをおすすめします。
言葉の言い換えの例
- 「未明」→「夜明け前」
- 「時期尚早」→「まだ早い」
- 「推奨する」→「おすすめする」など
すべての文章を易しい言葉に言い換える必要はありませんが、短時間で読んで欲しいチラシなどでは難しい言葉より易しい言葉を使ったほうが最後まで読んでもらえる確率が上がると言われています。
まとめ
チラシなどのデザインはコミュニケーション。相手が受け取りやすい配色や言葉を使って、ストレスなく読める形を目指しましょう。