シルバー人材センタージャーナル

先月、埼玉県シルバー人材センター連合主催のシルボンヌ交流大会2023にオンラインで参加させていただきました。今回は、そのレビューです。

トリガー

本来は会員さんだけが参加できる大会とのことですが、今年は連合主催のシルボンヌ会議のアドバイザーに就任しているため、特別にご招待いただきました。公開OKでない情報もあるとのことでしたので、私の感想を中心にお伝えします。(掲載の許可はいただいています)

学びの多い事例発表

基調講演と草加市シルバー人材センター「よさこい銀翔」による素敵な踊りの後、蒲郡市シルバー人材センターと上尾市シルバー人材センターが実施した女性会員を増やす活動についての事例発表がありました。それぞれ戦略・戦術は異なるものの、どちらも女性が「入会したら楽しそう!」と思える素晴らしい内容で、メモする手が止まりませんでした。

蒲郡市シルバー人材センターさんは「会員数1,000人」という目標数値を掲げ、職員さんと会員さんが団結して会員増強に取り組まれていて、先日ついに1000人を達成されたそうです!女性会員さんで構成される「がマダム」がお揃いのピンクの服を着て活躍されている様子も、インスタグラムで見ることができます。

蒲郡市シルバー人材センター
蒲郡市シルバー人材センターhttps://webc.sjc.ne.jp/gamagori/index

上尾市シルバー人材センターは、女性限定の説明会や、女性が気軽に参加できるサロンを毎月開催されていて、女性限定の説明会では一般の入会説明会より入会率が高いそうです。また説明会チラシなどの配布ツールのデザインや色使いを、既存の原色を使ったものから女性に好まれる淡いテイストに全面的に見直し、効果を上げられたと発表されていました。

上尾市シルバー人材センター
上尾市シルバー人材センターhttps://webc.sjc.ne.jp/ageo/index

発表された施策の素晴らしさもさることながら、私が特に興味深いと感じたのは、職員さんと会員さんが一緒に楽しみながら目標達成に向かうことができるチームワークや、既存のデザインを一新するような大きな方針変更に対してリスクを覚悟でGoサインを出すことができる組織文化をどうやって醸成していったのか、という点です。

私の知る限り、職員さんの中には「こんなことをやってみたい」「こういうところを改善したい」と考えている方は多くいらっしゃいます。しかし日常の業務に忙殺されてしまって新しいことに取り組む余裕がなかったり、去年と違うことを実施することやデジタル化への抵抗感が組織の中にあったりして、思うようにチャレンジできないという話も耳にします。事例発表されたセンターさんが、どのようにして前向きな組織文化を作ってこられたのか、次にお会いする機会があればぜひ伺ってみたいと思います。

今後の期待とリクエスト

今回私は、シルボンヌ交流大会の会場へは行かずにYoutubeの生配信で大会に参加(閲覧)させていただきました。コロナ禍を経て、こうしたオンライン参加ができる環境が整ったことは、大変ありがたいです。そして特別に招待していただいたことにも感謝しています。しかし当日の配信のアーカイブは非公開なので、今から交流大会の様子を見直すことはできません。運営側の事情(おそらく基調講演された芸能人の方の肖像権関係?)ではないかと思いますが、事例発表の部分だけでも県外のシルバー人材センターや多くの方に見ていただく方法があれば良かったかなと思います。

シルボンヌ大会は、全国大会に加えて各都道府県でも毎年開催されていると思います。もし今回のようにオンラインで参加できたり、会員以外でも参加できるように門戸を広げていただけるのであれば、各地のシルボンヌ大会を見てみたいと強く思いました。もし「見にきてもいいよ(オンラインでも見れるよ)」という連合さんがいらっしゃいましたら、ご連絡お待ちしています!