今回のデザイン講座は「第三者による校正(前編)」からの続きとなります。まだご覧になられていない方は先に読んでいただくと内容が伝わりやすいかと思います。それでは4つのチェックポイント、後半の2つを紹介していきます。

第三者による校正(前編)

チラシやお便りの作成をしたとき、自分で確認した後にもう一度第三者に確認をしてもらうとミスを減らすことができます。今回は第三者に校正をお願いする場合、また自分が…

チェックポイント3: 伝わらない表現(専門用語)が含まれていないか

普段使い慣れている専門用語を、そのまま文章に用いていませんか?自分たちにとっては慣れ親しんだ言葉でも、初めて目にする人にとっては意味のわからない言葉ということが結構あります。省略した言葉にも気をつけましょう。

例)○ シルバー人材センター ✖︎ 事務局、センター、SC等

チェックポイント4: 句読点のルールは守られているか

文章中で句読点を使う際、いくつかの決まりが発生します。間違った場所で使用してしまうと、文章の意味自体も変わってしまうこともあるので注意してチェックしていきましょう。

句点

基本的には文章の終わりに打つ「。」の記号。しかし「」や()が着く場合、少しルールが変わってきます。

  • 文章の終わりに打つ
    例)今日は寒いですね。
  • 「」の中の文章が会話文の場合
    例)店の人が声をかけてきた「今日は寒いですね」。
    *「」内の文章が会話文の時「」の後には“と言った”等の文章が隠れているため
  • ()の中の文章が前の文章の一部にかかる注釈の場合
    例)私が生まれたのは1980年だ(昭和55年)。
    *()内の文章が前の文章の一部にかかる注釈の場合、()内の文章も前の文章の一部であるとみなして
読点

読点は多すぎても、少なすぎても読み辛い文章になってしまいます。目安としては20~30文字ごとに打つと言われていますが、一番大切なのは読み手の方がその文章を気持ちよく読めるかどうかということです。悩んだ場合は声に出して読んでみると、リズムが掴みやすくなるのでオススメです。

  • 長めの主語を区切る
    例)今回のシルバーフェスティバルの目玉は、生演奏だ。
  • 連続するひらがなを区切る
    例)この場所では、はだしになりましょう。
    *連続するひらがなは、前の単語と重なり意味が違ってしまう場合もあるため
  • 直前の言葉が直後には、意味がかからないことを示す場合
    例)私は、楽しそうに踊る彼女たちを見つめていた。
    *読点が無いと楽しそうなのは“私”なのか“踊る彼女たち”なのかの判別がつかなくなるため

今回紹介したルールは、たくさんあるうちのほんの一部です。特に句読点の項目は学校の勉強では教わらなかったルール等も多いので、興味のある方は調べてみるとおもしろい発見があるかと思います。第三者に校正をお願いする場合、またお願いされた場合は、基本的な誤字脱字以外に今回紹介したような細かい点にも注目してみてください。