製本

こんにちは。トリガーコーポレーションの高橋です。
前回は紙の折り加工についてご紹介しました。今回は8ページ以上の冊子を作るときに役に立つ、製本の基礎知識についてご紹介します。

職員Aさん

なんで8ページ以上なの?

トリガー

折っていない1枚の紙は、表と裏で2ページと数えるので、紙を1回折ったものは、表紙と裏表紙、中面の見開きのページを合計して4ページになります。
製本するのは紙を2枚以上使うときなので、最低でも8ページできるという訳です。表紙を同じ紙で印刷する場合は基本的にページ数は4の倍数になり、表紙を別の用紙で印刷する場合のページ数は、4ページ(表紙)+4の倍数(本文)となります。

職員Aさん

なるほど!冊子を作るときは4の倍数でページ数を考えればいいんだね。

中綴じ製本

用紙を真ん中で折って、綴じることを中綴じといいます。
比較的ページ数が少ない時によく使われる方法で、ホチキス(ステープラー)であれば、製本にかかる費用はそれほど高くありません。
ちょっと個性的に仕上げたいなら、ミシンをかけて糸で綴じる方法もあります。
右綴じか左綴じかは、本文が縦書きか横書きかによって決めますが、カレンダーなどを作るときは横向きに使うこともあります。

無線綴じ

ページ数が多い場合は、糊でページを背に固定する無線綴じが使われることが多いです。
本文を表紙の紙で包む形になります。ページ数が多いときは、表紙だけ厚めの紙を使い、本文の用紙を薄めの紙にするとバランスが良いです。無線綴じは紙の厚みが出るので、背表紙の部分ができます。表紙のデザインはページのサイズの2倍に背表紙の幅を足したサイズになります。背表紙の幅は、ページ数だけでなく使用する本文の紙の厚さも関係してくるため、あらかじめ印刷会社からおよその厚みを聞いてからデザインするようにしましょう。背表紙だけ違う色を使うのは、冊子の厚さが少しでも違ったときにズレが目立つので避けた方が良いでしょう。

平綴じ

仕上がりサイズの紙を重ねて、片側をホチキスやミシン糸で綴じる方法です。開いたときにページの一部が見づらくなるので、あまり一般的ではありません。

製本加工をするときの注意点

  • 原稿のページ数は4の倍数にすること。
  • 縦書きと横書きで綴じる向きが逆になることを想定してデザインすること。
  • 無線綴じや平綴じでは、ページの一部が見づらくなる場合があるので、綴じる部分の余白をしっかり確保しておくこと。
トリガー

ページものを作るときは、見開きになった時の見え方を想像しながらデザインしましょう。ノンブル(ページ番号)を入れるのも忘れずにね。