「ここをもっと目立つようにしよう」「ここも目立たせよう」「あ、ここも大事だから...」とやっているうちに、結局ゴチャゴチャしただけで大事なことが目立たない。そんな事態になってしまうのは、「目立つ」を絶対的なものとして考えていることが原因だったりします。

色を使って目立たせる

クライアントさんから時々「ここは重要だから目立つように赤にして」と言われることがあります。文章の色は黒で書かれることが多いので、その中に赤い文字があると確かに目立ちます。しかし背景や他の文字が赤っぽいときや多くの色が使われている場合は、たとえ赤を使ったとしても周囲に溶け込んでしまって目立ちにくいことがあります。つまり、"赤=目立つ色" ではなく "周囲と違う色=目立つ色" なのです。このことを知らずに色を使って目立たせようとすると、目がチカチカするだけで重要な箇所が分からないデザインになってしまうので注意しましょう。

色をつかって目立たせるときは、明度の差をつけることも大事です。背景色と似たような色を使う場合にはフチをつけることで境界をハッキリさせましょう。

参考ページ:写真の上に文字をのせるとき

スペースを使って目立たせる

色の違いで目立たせる以外の方法として、スペースを使って目立たせることもできます。周囲にいろいろな要素を置かず、ポツンと孤立することでそこにしか目がいかないように仕向けるのです。

サイズを変えて目立たせる

周囲と大きさや太さを変えることでも目立たせることができます。この場合、中途半端な違いではかえってゴチャゴチャして見えるので、思い切った差をつけることがポイントです。

職員Aさん

周囲に充分なスペースが取れない、サイズも変えられないという時はどうしたらいいかな?

トリガー

周囲をあえて似たようなデザインに揃えることで違いを明確にすることもできますよ。

東京駅のホームでスーツ姿の男性は目立ちませんが、ハワイのビーチにスーツ姿の男性が立っていたら目立ちますよね。それと同じです。

職員Aさん

なるほど!

これなら情報量を減らさなくても目立つね。周囲と違うということがポイントなんだね。

まとめ

目立たせるとは、単に「赤くする」「大きくする」ことではなく周囲と違う状態にすること。

つまり、目立つというのは絶対的なことではなく相対的なことなのです。

トリガー

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