複数人の顔写真を掲載する場合、以前デザイン講座で紹介したデザインの基本4原則_反復で「写真を同じ大きさ(形)にトリミングする」という方法をご紹介しました。その他、こんなことにも気をつけていくとより統一感が生まれすっきりとした印象に仕上がります。紙媒体だけではなくWEBでも応用できるので、ぜひお試しください。

人物の大きさと位置(高さ)を調整

元の写真で人物の大きさがまちまちな場合、まずは人物のが大きさが全て同じになるよう調整し、その後フレームのサイズを揃えて切り抜きをしていきましょう。

下の2枚の写真は、撮影時の距離感がやや違うようです。そのまま同じサイズに切り抜くとどうなるでしょうか。

人物の大きさがバラバラに

人物の大きさを調整せず、女性の写真に合わせて同じサイズにに切り抜きました。すると、ややアップ気味で撮影された男性の写真はフレームからはみ出て頭が切れてしまっています。

人物の大きさを揃えてから切り抜き

ややアップ気味の男性の写真を若干縮小し、女性の写真と同じサイズで切り抜きました。フレーム内の人物の大きさが揃ったことで、統一感が生まれました。

切り抜きをするときは、フレームに対しての人物の位置も揃えていきます。「一人だけ左右どちらかに寄っていて不自然」というようなことが無いよう、だいたい同じ位置に来るよう揃えていきましょう。高さの目安は「全員の目線が揃う位置で調整すると自然な仕上がりになる」と言われています。

トリガー

背景とフレームの間の余白も揃えて切り抜くと更にGOODです!

画質を揃える

写真によって画質が荒かったり鮮明だったり差が激しいと、少し不自然な印象に。画質だけではなく、写真の明度(明るさ)も大切です。掲載する写真はだいたい同じレベルになるよう調整しましょう。

画質に差があり過ぎると雑な印象に
トリガー

なるべく高画質な写真を使用しましょう。媒体別の解像度の目安はこちらの記事でチェック!

人物の大きさやポーズが揃わない場合

勤務中や作業中など動きのある場面での写真を複数掲載する場合、人物の大きさを統一するのは難しいかと思います。その場合、写真の人物が「何をしているか」が伝わる大きさで揃えて切り抜いていきましょう。

「縦の写真は細長く、横の写真は横長に」とバラバラに切り抜いてしまうと統一感が生まれません。全ての写真を同じサイズで収まり良く切り抜くのは少し大変かもしれませんが、ベストな大きさを見つけてトリミングすると統一感が生まれまとまった雰囲気に仕上がります。

トリガー

主役の人物がより引き立つよう、いろんなトリミングを試してベストなサイズを見つけてみましょう!