文字ばかりの紙面では、読みづらさを感じる人も多いのではないでしょうか。読み手の目にまず飛び込んでくるのは、写真やカットなどの画像だと言われています。しかし写真展のように大きなギャラリーに飾られた作品と違い、紙面では小さなスペースに工夫して画像を配置していく必要があります。今回は画像の効果的な配置についてお話したいと思います。

レイアウトにおける画像加工の種類

角版

ほぼ撮影したときのままの長方形の画像。シンプルだけど、背景によっては迫力のある演出も可能です。

丸版

角版と切り抜きの中間的な効果が得らる丸く切り抜かれた画像。ポイントやサブ的な場面で活躍します。

切り抜き

躍動感が生まれる、被写体を切り抜いた画像。違う背景を組み合わせると、新しい世界観を生み出せます。

トリミング

元画像
トリミングされた画像

画像の余分な部分をカットし、使用したい範囲を中心に大きさを調整することをトリミングと呼びます。余分な部分をカットすると、その写真が持つイメージをより鮮明にすることができると言われています。

トリミングのコツとバリエーション

元画像
元画像を均等にトリミング
注目する被写体にクローズアップ
余白を持たせた抜け感を演出

サイズ調整をするだけではなく、被写体への注目を強めるためにもトリミングは役立ちます。トリミングにより画像内の要素が必然的に減り、残った部分へのクローズアップ効果が得られます。また、トリミングの中心をずらすことで、被写体の位置を希望する場所へ変えることも可能です。

裁ち落とし

片面裁ち落とし
全面裁ち落とし

裁ち落としとは、ページの端に位置するように画像を配置する方法です。紙面いっぱいに画像を配置することで、ダイナミックさを演出。インパクトを与えたい時に使用すると効果的です。画像を主役にしたいときには、特におすすめです。

まとめ

画像の印象は加工方法によって、さまざまに変化します。まずは「何を伝えたいか」をしっかり頭の中でイメージし、事前にレイアウトを考えておきましょう。使用する画像の目的を把握しておくと、どの部分を引き立たせたら良いのかが見えてきます。適切な加工をして、より伝わりやすいデザインを完成させていきましょう。