「デザインは引き算」という言葉を聞いたことはありますか?デザインを考えるときは紙面の情報をうまく引き算し、シンプルかつわかりやすいに表現になるよう心がけてみましょう。

読みたくなる紙面とは

読み手の心を動かすため、まず手に取ってもらい内容をしっかり読んでもらう紙面でなければなりません。ごちゃごちゃと情報がたくさん詰まった紙面は読む気が失せ、最後までしっかりと目を通してもらえません。

そこでデザインの引き算を意識してみましょう。一つ一つ情報を整理していくと「これは当日会場でアナウンスをして伝えよう」「この表現はいらないかな?」と、必要の無い箇所が少しづつ現れてくるかと思います。必要な情報をしっかり残しつつ、いらない情報は思い切って減らしてみましょう。

表現方法を変える

必要な情報を最低限残したけど、これは一応表記しておかないと……と情報量が増えてしまうこともあるかと思います。そんなときは、文字以外の方法でも表現を考えてみましょう。例えばこのポップ。重要な部分への下線や囲み枠が多く、なんだか息苦しい印象に。どのように修正したら伝わりやすくなるのでしょうか。

変更前
変更後

イラストや装飾、また文字のジャンプ率をうまく利用したことで、すっきりと読みやすい印象になりました。

重要なポイントが頭の中で整理できていないと太字や下線での強調部分が多くなり、ごちゃごちゃした印象を与えがちです。また、情報量が増えていくと文字だけの表現では息苦しさを感じる場合も。そんなときは、イラストや装飾を入れることで文字の引き算を意識していきます。最後は全体を見ながら、デザインに強弱がつくよう文字のジャンプ率などでバランスを調整していきましょう。

「伝えたいこと」を埋もれさせない

デザインをする上で最も大切なのは伝えたい情報をしっかり伝えること。それができていれば、読み手の心を動かすことも可能です。「一番大事な情報は何か、それが余計な情報で埋もれていないか 」を意識し、もし埋もれてしまっていると感じた場合はデザインの引き算を思い出し、伝わる工夫を取り入れていきましょう。